長野県北安曇郡・大町市の公立小・中・義務教育学校・特別支援学校の教職員による教育の調査研究、教員の職能向上を目指す団体です
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■ 会長挨拶

 北安曇教育会は、本年度明治19年の発足以来138年目を迎えます。会員相互に協力して教育精神を高揚し、教育の充実と発展を図ることを目的に、研究・調査、研修、実践を通し、自らの職能向上と地域住民との連携による教育力向上に努めています。また、自ら学びたい会員を支える一助になるよう、研究助成の制度もあります。

 第4次長野県教育振興基本計画 では、めざす姿として「個人と社会のWell―Beingの実現」が示され、施策の柱1の@として「デジタルの力を活用した個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」が挙げられています。そのような中、5月11日に、大町西小学校を会場に開催された第211回北安曇教育会総集会において、熊本大学特任教授 前田康裕先生から「ICT機器を利用した授業改善と校内研修の在り方」と題しご講演いただきました。デジタルを駆使した個別最適且つ協働的な学びのある授業の在り方や授業研究会の在り方等、多岐に渡り大変参考になるご講演で、参加者全員が時間の経つのを忘れて学ばせていただきました。

 私はこのご講演から今後の教師にとって大切なことは、「自分自身に課す、自己変革スキルの在り方」と「子どもたちはもちろん私たち教師も学び方を変革していく必要性」というメッセージを受け取らせていただきました。変化が急激で先を見通すことが難しい「VUCAの時代」とも言われる昨今、5GやAIをはじめとするデジタル技術も急速に発展しており、国ではこうした技術の社会実装を進め、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会である「Society 5.0」を実現していくこととしています。学校でも、GIGAスクール構想による1人1台タブレット端末や高速通信ネットワーク環境の整備が進展し、ICTを活用した学びの在り方に変容をもたらしました。講演で得た知見を通して、日々の授業が次のステップに進みひいては子どもたちのための変革となることを願っております。それは、「北安曇における教育の充実と発展を図る」という教育会の目的とも相通じるものであるといえるでしょう

 107回目を迎える信濃木崎夏期大学は、今年も8月1日より6日間の日程で開講します。学校という垣根を取り払い、生涯学び続ける者同士、地域の皆様と共に木崎湖畔信濃公堂に集い学び合います。木崎夏期大学は、都会から離れた地方でも最先端の学問を学べる場をつくりたいという通俗大学の願いを、大正6年に開講して以来百年以上経った今も変わらず貫くことができている、北安曇教育の誇りです。今年も東京にある信濃通俗大学会の理事の皆様をはじめ多くの皆様のご支援ご協力をいただき、各分野を代表する一流の先生方に講師をお願いすることができました。教職員としての専門性や教養を高める場だけでなく、地域の生涯学習の振興、文化の向上にも寄与して参ります。教職員はもちろん多くの地域の皆様のご来堂をお待ちしております。

 北安曇教育会はこれからも、先輩の先生方が築いてくださった熱い気持ちを道しるべとしながら、変化の激しい社会の中においても持続可能な会となるよう、見直すべきは見直し、会員の皆様方の職能向上に向けたニーズに応えられ、それが北安曇の子どもたちの成長につながっていくような学びの場になるよう、精一杯取り組んでまいりたいと思います。1年間,どうぞよろしくお願いいたします。
          令和6年6月   一般社団法人北安曇教育会会長  工藤 美恵



 ■ 教育会の概要

 ■ 会長挨拶

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 ■ 北安曇教育会館